「サーバーってなんだろう」や「サーバーとクライアントの違いがわからない」と悩んでいませんか?
ここでは、サーバーの基本や種類、役割や設定方法について、初心者向けに分かりやすく解説します。
サーバーは、普段あまり意識することはありませんが、インターネットを使う上でとても大切な役割があります。
ここでは、サーバーの基本知識や役割、サーバーの料金などもご説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
■ 【目次】このページを読んで分かること
- サーバーの基本知識
- サーバーの種類とその役割
- サーバーの選び方
- サーバーの設定方法
- サーバーのセキュリティについて
- 【まとめ】サーバーとは
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サーバーの基本知識
まずは、サーバーの基本知識を、分かりやすくお伝えします。
そもそもサーバーとは
サーバーとは、データやサービスを、ほかのコンピュータに提供する役割を持っているコンピュータのことです。
世の中には、パソコンやスマートフォンなど多くのコンピュータがありますが、その中でサービスを提供する役割を持っているものを「サーバー」と言います。
サーバーの役割について
インターネットでホームページを見るときは、そのホームページのデータはサーバーに保存されています。
そして、あなたがホームページを表示するとき、パソコンやスマートフォンがサーバーからデータを取得して、ホームページを表示します。
つまり、サーバーは、データやサービスをほかのコンピュータに提供する役割を持っている、ということです。
サーバーとクライアントの関係
「サーバー」は、データやサービスをほかのコンピュータに提供する役割を持っているのに対して、「クライアント」は、サーバーからデータやサービスを受け取るコンピュータのことを言います。
たとえば、インターネットでホームページを見るときに使うパソコンやスマートフォンが「クライアント」です。
クライアントは、サーバーに「データをください」とお願いして、サーバーからデータをもらっています。
これが、サーバーとクライアントの関係です。
サーバーの値段はいくら?
サーバーの値段は、用途や性能によって、とても大きく異なります。
たとえば、小規模ビジネス向けのサーバーであれば、30万円くらいで購入できます。
また、中小企業向けの業務用サーバーであれば、50万円から100万円くらいで購入できます。
そして、大規模な企業やデータセンター向けの高性能な専用サーバーになると、1億円を超えるサーバーもあります。
このように、サーバーの値段は、用途や性能によって非常に幅広く、個人ではとても購入できないような高価なサーバーも存在します。
サーバーへのアクセスが集中するとどうなる?
サーバーへのアクセスが集中すると、サーバーがダウンすることがあります。
たとえば、テレビで紹介されたお店のホームページにアクセスすると、そのお店のホームページが表示されないことがありますよね?
これは、アクセスが集中しすぎて、サーバーの処理が追いつかなくなっている(もしくはサーバーがダウンしている)状態です。
多くのアクセスがあってもサーバーがダウンしないためには、高速に処理をしてくれる性能の良いサーバーを使う必要がありますが、そのような高性能なサーバーは値段も高い(1億円以上する)ということです。
サーバーは借りたほうが良い
サーバーは常に動いている必要がありますし、アクセスが集中してもサービスを提供し続けることが必要です。
そのため、電気代も多くかかりますし、サーバー自身もとても高価であるため、自分で用意することは現実的ではありません。
だから、サーバーを使いたいのであれば、借りたほうが良いです。
たとえば、ホームページを公開したいのであれば、レンタルサーバーを借りれば、月500円くらいの料金で済みます。
現在は、高性能なレンタルサーバーを低価格で借りて使うことができるため、サーバーを使いたい場合は、サーバーを借りて使うようにしましょう。
サーバーの種類とその役割
サーバーには、いくつかの種類があります。
それぞれのサーバーは、異なる役割を持っています。
ここでは、代表的なサーバーの種類とその役割について、ご説明します。
ウェブサーバー
ウェブサーバーは、ウェブサイト(ホームぺージ)のデータを保存して、ユーザーにそのデータを送るサーバーです。
たとえば、インターネットで好きなサイトを見るとき、そのサイトのデータはウェブサーバーから送られています。
メールサーバー
メールサーバーは、メールを送ったり受け取ったりするためのサーバーです。
あなたが友達にメールを送るとき、そのメールはまずメールサーバーに送られ、そこから友達のメールサーバーに届けられます。
ファイルサーバー
ファイルサーバーは、たくさんのファイルを保存して、必要なときにそのファイルをほかのコンピュータに送るサーバーです。
学校や会社で使うファイルをみんなで共有するときに使われます。
データベースサーバー
データベースサーバーは、大量のデータを整理して保存するサーバーです。
たとえば、ネットショッピングのサイトでは、商品の情報やお客さんの情報をデータベースサーバーに保存しています。
ゲームサーバー
ゲームサーバーは、オンラインゲームをするときに使われるサーバーです。
たくさんのプレイヤーが同じゲームを楽しめるように、ゲームサーバーがデータを管理しています。
サーバーの選び方
サーバーを選ぶときには、何をするためのサーバーなのかを考えることが大切です。
ここでは、サーバーの選び方について、お伝えします。
目的別の選び方
まず、サーバーを使う目的を決めます。
たとえば、ウェブサイトを公開するためのサーバー、メールを送受信するためのサーバー、ファイルを保存するためのサーバーなどがあります。
それぞれの目的に合わせたサーバーを選びましょう。
レンタルサーバーと自前サーバー
サーバーには、レンタルサーバーと自前サーバーの2つの種類があります。
レンタルサーバーは、インターネットの会社からサーバーを借りる方法です。
自前サーバーは、自分でサーバーを用意して設定する方法です。
■ レンタルサーバー
レンタルサーバーは、サーバーの設定や管理が簡単です。
会社がサーバーを管理してくれるので、初心者でも安心して使えます。
ただし、毎月お金がかかります。
■ 自前サーバー
自前サーバーは、自分でサーバーを用意して管理します。
設定や管理が難しいですが、自由にカスタマイズできます。
自分が使っているパソコンをサーバーとして使うこともできるため、お金を節約したい人や、サーバーの勉強をしたい人に向いています。
サーバースペックの考え方
サーバーのスペックとは、サーバーの性能や能力のことです。
たとえば、CPU(中央処理装置)、メモリ、ストレージ(データを保存する場所)などがあります。
目的に合わせて、必要なスペックを考えましょう。
■ ウェブサイト
小さなウェブサイトなら、CPUやメモリはそれほど高くなくても大丈夫です。
でも、大きなウェブサイトやたくさんの人が見るサイトなら、性能の高いサーバーが必要です。
■ メールサーバー
メールのやり取りが多い場合は、ストレージがたくさん必要です。
また、CPUやメモリもある程度必要です。
■ ファイルサーバー
ファイルをたくさん保存するなら、ストレージが多いサーバーがいいです。
ファイルのやり取りが多い場合は、CPUやメモリも考えましょう。
サーバーの設定方法
もし、サーバーを自分で運用したい場合は、サーバーの設定が必要です。
ここでは、基本的なサーバーの設定方法について、お伝えします。
サーバーを用意する
まず、サーバーを用意します。
サーバーは特別なコンピュータですが、普通のパソコンでもサーバーとして使うことができます。
古いパソコンをサーバーとして使うこともできます。
ソフトウェアをインストールする
次に、サーバーを動かすためのソフトウェアをインストールします。
たとえば、ウェブサーバーなら「Apache(アパッチ)」や「Nginx(エンジンエックス)」というソフトウェアを使います。
これらのソフトウェアは、インターネットからダウンロードできます。
つまり、ソフトウェアをインストールすれば、古いパソコンでもサーバーにすることができる、ということですね。
サーバーを設定する
ソフトウェアをインストールしたら、次はサーバーの設定をします。
設定ファイルを開いて、使いたい機能を有効にしたり、データを保存する場所を指定したりします。
設定は少し難しいですが、説明書を読んでゆっくりやりましょう。
サーバーを起動する
設定が終わったら、サーバーを起動します。
ソフトウェアを実行して、サーバーが正しく動くかどうかを確認します。
サーバーが動き始めると、ほかのコンピュータからサーバーにアクセスできるようになります。
サーバーを管理する
サーバーが動き始めたら、次はサーバーを管理します。
定期的にサーバーの状態をチェックしたり、必要なソフトウェアの更新をしたりします。
また、データのバックアップを取っておくことも大切です。
サーバーのセキュリティについて
サーバーを安全に使うためには、セキュリティがとても大切です。
ここでは、サーバーのセキュリティについて、わかりやすく説明します。
基本的なセキュリティ対策
サーバーを守るためには、いくつかの基本的な対策があります。
これらをしっかりと行うことで、サーバーを安全に保つことができます。
■ パスワードを強くする
簡単なパスワードはすぐに破られてしまいます。数字や記号を使って、強いパスワードを作りましょう。
■ ファイアウォールを使う
ファイアウォールは、サーバーを外部からの攻撃から守るためのソフトウェアです。
これを使うことで、不正なアクセスを防ぐことができます。
■ ウイルス対策ソフトを入れる
ウイルス対策ソフトをインストールして、定期的にウイルスチェックを行いましょう。
これにより、サーバーにウイルスが入るのを防ぎます。
セキュリティ更新とバックアップ
サーバーのソフトウェアは、定期的に更新することが大切です。
更新することで、新しいセキュリティの問題を防ぐことができます。
また、データのバックアップも忘れずに行いましょう。
■ ソフトウェアの更新
サーバーのソフトウェアは、新しいバージョンが出たらすぐに更新しましょう。
更新することで、新しい攻撃からサーバーを守ることができます。
■ データのバックアップ
万が一サーバーが攻撃された場合に備えて、データのバックアップを取っておきましょう。
バックアップを取ることで、大事なデータを失わずに済みます。
よくあるトラブルとその解決方法
サーバーに問題が起きたときに、すぐに対応できるようにしておくことも重要です。
よくあるトラブルとその解決方法を知っておくと安心です。
■ サーバーが動かないとき
サーバーが動かなくなったら、まずは再起動してみましょう。
それでも直らない場合は、設定やソフトウェアの問題をチェックします。
■ データが消えたとき
データが消えた場合は、バックアップからデータを復元します。
定期的にバックアップを取っておくことで、こうしたトラブルにも対応できます。
【まとめ】サーバーとは
サーバーとは?種類や役割、設定方法を初心者向けに徹底解説!の内容は、いかがでしたでしょうか?
サーバーとは、インターネットや会社のネットワークで、とても大切な役割を果たしています。
実際に、あなたが普段使っているパソコンやスマートフォンは、インターネットを使うときに必ずサーバーに接続していますよ。
たとえば、ホームページを見たり、メールを送ったり、ファイルを共有したりするときに、サーバーに接続しています。
サーバーは、データを保存し、必要なときにそのデータを送る役割を持っているということですね。
そんな大切なサーバーですが、高性能なサーバーは値段もとても高くて、実際に1億円以上するサーバーもあります。
昔話になりますが、私は大学を卒業したあと、システムエンジニア(SE)という仕事に就きました。
そのときの仕事内容が、サーバーを作る(設定する)という仕事でした。
そして入社2年目に、サーバーを荷台に乗せて移動させているときにサーバーを柱にぶつけてしまって、そのサーバーが動かなくなってしまいました。
あのときは、「俺の人生、終わった。。。」って思いましたよ。
その後、そのサーバーが動いたかどうかは下っ端の私には分かりませんでしたが、、、とりあえず、1億円は払っていません(笑)
AIの進化によって、現在はもっと高額なサーバーもあるので、もしサーバーを運ぶときは十分注意してくださいね!